こんにちは、どりーです。
毎年夏になると、帰国した12年前を思い出します。
子育ても迷ってばかりで・・・。
二人の子どもが大学生になった今だから、改めて当時を振り返ってみようと思います。
2017年から大学事務(派遣、嘱託)をしています
2児の母(大学生)で、子育て卒業間近です
5年間シカゴに家族で滞在していました(駐在生活)
ちょっとだけ英語ができます
物忘れがひどい
小6の夏に帰国した息子ポン太。
当時は、夫婦の間でソフトランディングという言葉が常にキーワードになっていました。
それは子どもたちに、なるべくストレスなく日本の生活になじんでほしいと願っていたからです。
特に、帰国して転入した小学校での生活が問題だらけだったことも大きく影響しています。(その話はまた別記事でご紹介します)
帰国子女の転入小学校生活
小学校へ転入した直後から、ポン太は驚きの連続でした。
たまたま入ったクラスが、結構荒れていた!のです。
(先生も考えてほしかった)
授業中のおしゃべり、いじめ、先生が怒鳴る。
先生を全然リスペクトしてない!
卑怯ないじめをする子がいる!
先生が怒ってばかりで授業ができない
他の子が悪いことをするとクラス全員が叱られる
うむむ。マジかと。
そういえば

と言ってたこともありました(笑)。
海外に居る日本の子どもは親の目も行き届いているし、そもそもボキャブラリー的にそんな乱暴な言葉を使う子に会ったことがなかったのです。
そんなちょっと(かなり)キツイ環境なのに、ポン太は全く自分を変えずに貫いたのでした。
言いたいことを言い、いじめられている子をかばい、読みたい英語の本を読む。
そしたら・・・・浮いちゃうよね。
イジワルされちゃうよね。
それでも相手が悪いんだ!と自分をまげないポン太に私たちはプラウドしたものです。
一方、心配もひとしおでした。
《帰国受験を決意》学校選びは帰国子女が多い学校
日本の小学校での生活を通じて、彼の意外な一面を見た気がしました。
普段はおっとりのんびり朗らかなポン太にこんな一面があったのかと、本当に驚きました。
わかったことは
彼は自分を曲げない
帰国であることを隠さない
そして、
目立つと攻撃される(可能性がある)
とすれば、それが受け入れられる環境を用意してあげたい!と思うようになったのです。
だから中学校もこのまま公立中学へ行くより、受験しよう!
帰国生が多い学校へ行けば彼の思っている「普通」とみんなの「普通」が合致するはずだと考えました。
《ポイントは3つです》
・帰国生に理解がある
・帰国生が多い
・英語教育の充実
ポン太が彼らしく過ごせる学校とは、帰国子女に理解がある学校。
つまりは帰国の生徒が多い学校がよいのかなと考えました。
受験科目から見える学校の方針
東京育ちではない私たち夫婦は、まったく東京の中学受験についての知識がありませんでした。
だから海外子女教育財団が発行しているを学校便覧たよりに学校を探し始めました。
そもそも帰国入試を行っている中学は帰国生に理解があるはずです。
帰国生だけのクラスがある学校もありました。
でも受験科目って、いろいろなのですね。
大きく科目の傾向が2つあることが見えてきました。
・英語や作文、面接のみ
・国語や算数などの科目もあり
例えばこんな感じです↓↓↓
意外と英語以外の科目を受験に課すところが多いことに驚きました。
驚きとともに、もう怒っていましたね。(笑)
国語とか算数が問われるなんて、非情ですよ。
そもそも補習校で国語と算数は毎週勉強していましたが、それでも受験勉強ではありません。
現地での生活を優先していたので、我が家では帰国に向けての受験勉強もそれほどしていませんでした。
ただ、現地校の勉強は人一倍がんばっていた息子。
成績が上位5%の生徒だけが選ばれるギフティッドのクラスにも所属していましたし、学校ではその成長ぶりがとても評価されていました。
バイオリンもオーケストラの活動もすごくがんばっていて、周りの人から一目置かれる存在だったのです。
なのに、結局国語と算数なの?って。
がんばってきたことを評価してくれる学校はないのか?と。
3か月アメリカに住んだら、突然流れるように英語を話せるようになるとでも思ってるのか?
自分たちの5年間を否定されたような気がしました。
英語だけで受験できる学校を
たどり着いた答えは、「英語だけで受験できる学校を選ぶ」でした。
今の息子の学力・能力を受け入れてくれる(認めてくれる)学校を選ぼう!
それが帰国生=ポン太を理解してくれる学校に違いない!と思ったのです。
だいたい海外で生活していた子供に日本の知識(国語、算数ましてや理科、社会)を測ろうとする学校なんて、こっちが理解できません。
それに・・・・。
実は受験勉強もまったく追いついていなかったのです。
環境変化へ戸惑っている息子にさらに勉強をしいることができませんでした。
そうした二つの要因からおのずと方向性が定まって、英語(+面接や作文)で受験できる学校に絞ることになりました。
最後の迷いは今の姿か理想の姿か
おかげさまで、3つ受験したすべての学校から合格をいただくことができました。
その中で2つの学校については最後まで悩みました。
①ひとつは進学校の私立男子校です。
帰国のクラスもあり、勉強のサポートも充実
男の子は男の子なりの負荷のかけ方があるので、男女別学が有益との話。
補習、補講もあって学力をしっかり伸ばす
大学への進学実績も良い
②もうひとつは
帰国生が多い国立附属中学(共学)です。
自由で校則はない
自分から学びを探す自己探究型
課題発見型の授業で、小テストなどのドリル学習は少ない
やる生徒とやらない生徒がいる
大学進学実績はひとぞれぞれ
真逆とも思える二つの学校でした。
のんびりマイペースのポン太には、①の男子校でしっかりしごいてもらうのもいいかもねという話を夫婦でしていました。
日本の大学へ進学するならばそれ相応の勉強もしなければいけないし、勉強「させてくれる」ならばありがたい・・・と。
ただ、今の彼に「合っている」学校というのは明らかに②の学校です。
いわゆる「勉強」を勉強と思わずに、興味がわいたら一人で調べたり、図鑑や本が好きな子でしたから、のびのび過ごせるだろうなと思いました。
この二つの学校について考えていく中でこんなキーワードが際立ってきました。
「できること」「できないこと」
①の私立男子校は
➡できないことをできるようにする学校
だと思いました。
勉強も生活も、そのためにサポートをしてくれる学校です。
②の国立共学中学校は
➡できることを伸ばす学校
という印象です。
興味があることを深堀りできる、勉強したければすればいいし、それ以外に興味があるならそれもよし。
こう比べてみたときに「できない」ことにフォーカスされているのがなんだか嫌な気がしてしまったのです。
うちの子は「できる子だぞ」みたいな(笑)。
そうして、家族で迷って悩んで、最後は②の学校を選びました。
大学進学については正直不安はありましたが、国立なので授業料が安いため、ぶっちゃけ「ダメなら塾へ行けばいいか」という気楽さがありました。
中高校時代を終えて
早いものでポン太が中学校へ入学してから11年が過ぎました。
高校を卒業して、希望の国立大学へ入学し大学院へ進学して現在は修士2年生です。
振り返ってみると、総じてこの中高を選んでよかったと思います。
帰国生が多い中高校だからといって、全く嫌なことや不安な事がなかったかといえばそうでもありません。
不安定なティーンエイジャーですから、それなりには人間関係を含めていろいろとありましたし、親としても心配もしました。
ただ、人と違うことをしたからといっていじめの対象になるような不安感はありませんでした。
そもそも生徒がバラエティに富んでいますからヘンテコばっかりです(笑)。
そういう苦労がなかったことで、安心して学校生活を送ることができました。
あと、勉強を急かされたり強いられたりしなかったことも彼にとってとてもよい環境だったと思います。
そんなことしなくったって、ちゃんと学びます。
自分の未来を想像する力が備われば、ちゃんと勉強もするのです。
世界を救いたい!守りたい!と世界規模で自分の力を試したいと考える生徒が多い学校だったのも印象的でした。
また、そういう学校を選んできた友達や保護者の方たちとも価値観が合うなと感じることがたくさんありました。
中学受験は一般受験であっても帰国受験であっても、その学校の方針や校訓に共感して選ぶと言われています。
だからこそ、似たような生徒(や親)が集まってくると。
・今の子どもに合う学校
・理想の子どもになる学校
どんな成長を願うのか、どちらが正解かはわかりません。
いつだって親は最善の解を探しているのですから。
我が家のポン太受験記が少しでも学校選びのお役に立てれば光栄です。
そして、今日9月1日は彼の入試の日です。
さらに博士課程への進学を希望しているのです。
どうか、ポン太の希望が叶いますように。
がんばれ。
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