こんにちは、どりーです。
私は11歳のコッカプーという犬を飼っているのですが、昨年の10月ごろに彼の大きな病気が発覚しました。
そして、11月初旬に手術をして現在は家でのんびりしています。
ショックなことが次々に起こっていますが、それでも「今」という時間を大切にすることも学んでいます。
なかなかハルさんの病気のことを文章にする勇気がなかったのですが、経過をきちんと観察する意味でも記しておこうと思いました。
血尿とエコーで見えた腎臓にある影
初めはちょっとお腹の調子が悪いかなという程度で病院へ行きました。
それと、全身が異常に震えて落ち着かない行動が続いた時間があったのです。
ただそれだけだったのですが、念のためにエコーを取ったら腎臓のすぐ後ろに丸い影が見つかりました。
特に大きな症状もなかったので、様子を見ていたところ10月中旬に血尿が出て、尿検査ではたんぱくが検出されるようになり、さらに腎臓の入り口から中へ侵入するような形でもうひとつ丸い影がエコーで見られるようになりました。
その段階では、その腫瘍がガンなのかただのできものなのかはわかりませんので、細胞診という、お腹に針を刺して細胞を取って検査をしました。
でも、場所の問題なのか、あまりうまく結果が見られず良性か悪性かの判定が難しいとわかりました。
ただいずれにしても尿にたんぱくが出ていることは危険な状態という判断で、片方の腎臓を摘出する手術を至急行うことにしたのです。
大学病院で手術
手術は大学病院で行いました。
かかりつけの動物病院でも手術は可能とのことでしたが、手術待ちの犬猫ちゃんが大勢いて、至急の対応ができないからという理由です。
いくつか紹介していただいた中で、家から通いやすく手術日程も早めに設定していただけた東京農工大学の病院に決めました。
この医療センターは、一般の患者さんがダイレクトに予約を取ることはできず、かかりつけ医からの紹介が必要です。
大学病院だから、どれほど待ち時間が長いのかとか患者さんが多いのかと少々ビクビクしていましたが、それはそれはよい病院でした。
診察室はずら~と扉が並んでいますが、患者さんがそれほどいません。
予約診療で、それも時間に余裕を持って予約を受け付けているのでしょうか。
本当に待ち時間もほとんどなく、そのうえ先生ともゆっくりじっくりお話ができました。
担当の先生はとっても優しく、説明も丁寧でした。
質問に対しても真摯に答えてくださり、ありがたかったです。
そして、11月4日に手術をし、取り出した腫瘍を検査したところ「血管肉腫」と判明しました。
血管肉腫とは血管の中にできるガンらしく、転移の可能性も高いし予後も長くないと言われました。
とってもとってもショックでしたが、こればかりはどうしようもありません。
その後、11月9日に退院。
13日に抜糸を行っていただき、大学病院は卒業となりました。
【血管肉腫】術後の治療について
大学病院では先生から「血管肉腫」の治療に関しても、とても丁寧に説明をしていただきました。
再発防止のために、抗がん剤を点滴する治療があると。
ただそれでも予後としては短く、1,2ヶ月の場合もあるし、数年生きる場合もあるそうでした。
中央値としては250日。
でも家族で相談して積極的な治療はしないことに決めました。
というのも、血管肉腫には抗がん剤の効果があまり見られないと言われたからです。
それに今回の入院&手術でハルさんがかなりのストレスを受けていることも理由でした。
もともと家族(だけ)が大好きで、家以外のところで安心することができません。
通院するたびに震えてストレスになるだろうし、副作用で吐き気や下痢があるかもしれません。
そのうえ効果もそれほど期待できないならば、家でおだやかに好きな家族と過ごす時間が少しでも多いほうがいいと考えたのです。
ですので、退院後は胆のうを意識した食事(低脂肪で消化が良い)をとらせて、できるだけ再発しないことを祈りながら残りの時間を大事にすごすことにしました。
あ、あと肺にも少し影があるのでそちらも定期検診が必要です。
いろいろ、ほんと大変ね。
術後の暮らしはフードの選り好みと格闘w
さて、手術直後はさすがに元気がなくぐったりとした様子でしたが、徐々に活力を取り戻し以前のように動き回るようになりました。
でも、食事がねえ。
食欲がないっていうのもあるかもですが、とにかく食べません。
いや、きっとお腹は空いていそうですが選り好みして食べないのです(多分)。
ハルさんは胆のうの病気も持っているので療養食(低脂肪)にする必要があるのですが、病院からドッグフードのサンプルをもらって、食べそうだからと1kg袋を購入するともう食べない・・・。
また別のサンプルを試して、食べそうだから1袋買うと、もう食べない・・・という日々を繰り返していました。
「もっとおいしいものが出てくるはず!」って思ってるのかしらねえ。
お腹の調子も少し崩れていたので、食べたくなかったのかもしれません。
そんな風に、ご飯選びに苦労しながらも一緒に年を越すことができました。
つづく
腫瘍とは別の話…↓↓↓
胆嚢粘液嚢腫(たんのうねんえきのうしゅ)
ちょっと横道に話がずれますが、ハルさんは胆嚢粘液嚢腫という病気でもありました。
胆嚢粘液嚢腫胆とは、胆のうの中で胆汁がゼリー状に固まってしまう病気だそうです。
この病気の治療としては外科的に摘出するらしく、ハルさんの場合も腎臓の手術時に一緒に取ってしまうという案が出ていました。
そうなると手術時間が長くなるため体に負担がかかるというので悩みましたが、それでも何度も開腹手術をすることになるくらいならば、一緒に取ってしまおうと決めました。
ただ、結果的には胆のうは残す形となりました。
というのも、手術中に直接確認したところ、エコーで見ていたよりも状態がよかったので摘出しないことにしたそうです。
とはいえ、胆のうに不安があるので食事の基本は低脂肪なものを与えるようにしています。
ワンコの食事選びは難し~~!!
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